男女とも、それぞれ自分と同じ性別の人にしかわからない悩みを持つ時があります。
男性の悩みの中には包茎もありますが、中でも真性包茎は男性にとっては切実です。
しかしその悩みはあまり人に話すことができず、一人で苦しんでいる男性も少なくありません。
同性の友人になら話せるとしても、そのような話ができるシチュエーションになかなかなりにくいので、打ち明ける時間が取りにくく、ましてや親や恋人に話すことはできません。
そこで、真性包茎とはどのような症状でなぜなるのか、基礎知識として真性包茎の原因についてわかりやすく解説します。
真性包茎とはどんな症状か
男性は生まれた時はみな真性包茎という状態です。
包茎とは男性性器の亀頭に皮が完全に被っている状況で、ペニスよりも包皮の方が伸びていて、亀頭と皮が癒着しているのです。
亀頭が皮で完全に隠れているので、真性包茎といいます。
成長するにしたがってペニスも大きくなってきます。
すると皮と亀頭の間の癒着が徐々に取れてきて皮が捲れ、思春期の頃には亀頭が露出します。
成長過程では、ペニスが大きくなってくるだけでなく、性器いじりをしたり自転車や遊具などで股間をすり合わせるようなことを多くするほど、皮がむけやすくなります。
しかし思春期になっても皮が被ったままで、自分でもむけない状態だと真性包茎ということになります。
真性包茎になると自分の力では皮を剥くことができないので、体を洗う際にも性器の中まで洗うことができません。
すると恥垢がたまり、その中には炎症を起こしたり性病につながる菌も含まれているので、亀頭部分に炎症が起きたり菌の増殖で臭いが発生したりします。
真性包茎は、勃起をしても自然に皮が捲れません。
平時はかぶっていても勃起をすると自然に捲れる場合は仮性包茎といって、それほど日常生活や性生活に影響はありませんが、真性包茎の場合は勃起しても皮が捲れないので性交もうまくできなくなってしまうのです。
真性包茎の原因その1「親が原因」
幼少期の男児の性器は真性包茎で皮が被っています。
皮が被っているからといってそのまま放置をしておくと、亀頭と包皮の間で恥垢がたまって炎症を起こすことがあります。
そのため親や保護者となる人が皮をめくって、丁寧に洗ってあげる必要があるのです。
皮はめくる回数が多いほど癒着が取れてきて自然に捲れやすくなってくるのですが、何もしないままでいると固まったままになり、捲れにくくなってしまいます。
母親は女性なので皮をめくってまで洗う必要性がわかりませんが、子どもの性器にも関心をもって清潔を保ってあげるようにすることが重要です。
また、子どもは3歳や4歳になると自分の性器をいじり始めます。
性器をいじっている中で皮をめくることもありますが、親が性器いじりをやめさせてさせないようにすると、皮をめくる機会を失ってしまいます。
だからその頃の性器いじりは成長過程だと信じて、させてあげるようにする方が良いのです。
すると皮はどんどん捲れやすくなって真性包茎を防ぐことができます。
もう一つ、親が原因というのは遺伝です。
親が真性包茎だと子供に遺伝をすることがあります。
包皮口が狭いということですが、その形が子どもにも遺伝して真性包茎になる可能性があるのです。
真性包茎の原因その2「自分が原因」
自分が原因で真性包茎になるのは、オナニーのしすぎです。
オナニーは幼少期の性器いじりと異なり、皮を伸ばして快感を得ている場合が多いので、皮を伸ばせばますます皮が亀頭を包み込んでしまいます。
真性包茎になるのは、ペニスよりも皮が伸びていることが原因で起こるのです。
オナニーを始めるのは、ちょうど体も性器も成長する小学校高学年から中学生にかけての頃です。
本来ならその頃にペニスも大きくなってきて皮がむける時期なのですが、逆に皮を伸ばす癖をつけてしまうといつまでたってもペニスの大きさが皮の長さについていけず、自然にめくることは期待できません。
だからオナニーのし過ぎが、皮と亀頭の間の癒着をさらに強くしてしまい、いつまでも皮が捲れないで真性包茎になってしまいます。
真性包茎になると、衛生面に悪影響が出てくるほか性交がうまくできなかったり、排尿がうまくできずに周囲に飛び散ったりする可能性があります。
仮性包茎ならまだ自分でめくることはできますが、真性包茎になると自分で剥くことは困難で、特に衛生面で大きく支障が出てしまいます。
将来真性包茎になるリスクを少しでも減らすためには、父親を始め周囲の人が教えてあげることが大切なのです。
まとめ
真性包茎は見た目だけでなく、病気や悪臭のもとになったり性行為ができずに子どもを作ることもできなくなります。
真性包茎になる原因の多くは親にあるのですが、自分でもオナニーのし過ぎは良くないことと、思春期の時期までに知ることが真性包茎の悩みを作らないために必要です。
大人になって誰にも言えずに一人で悩むのはつらいことで、コンプレックスを持つと性格的にも積極的になれません。
幼少期の男児には親が皮を剥いてきれいに洗ってあげることや、オナニーのし過ぎは良くないことなど真性包茎の原因が広く知られていれば、少しでも悩みを持つ人を減らせることが期待されます。